サワークリーム

サワークリームとは生クリームを乳酸発酵させたクリームのことをいいます。発酵バターの原料でもあり、さっぱりした酸味とコクが特徴です。

サワークリームはケーキにそのまま添えたり、チーズケーキの材料として使用されるほか、焼き菓子など様々なお菓子で大活躍しています。また菓子だけでなく料理にもよく使われており、ビーフストロガノフやボルシチなど、ロシアやメキシコ、東欧料理での使用頻度が高くなっています。またしょう油や味噌など和風調味料との相性もいいので、しょうが焼きや唐揚げ、おでんなどに使用されることもあるという、料理のバリエーションが効くクリームだといえるのです。

カレーに加えるとほどよい酸味と風味、そしてコクが生まれて美味しさがアップしますし、味がマイルドになるため、辛いカレーが苦手な方にはお勧めですよ。

サンバル

サンバルはインドネシアなど東南アジアで日常的に料理に用いられるチリソースの一種です。独特のペースト状で、唐辛子に塩、砂糖と加えて作るサンバルウラックや、唐辛子、ニンニク、玉ねぎ、その他のスパイスで作るサンバルジャックなど、甘みのあるものから辛いものまで色々な種類があります。サンバルを使った料理では、ナシゴレンやミーゴレンという東南アジアの焼きそばが代表的です。

また南インドでは野菜や豆のスープ、カレーをサンバルと呼び、ドラムスティックと呼ばれる野菜やナス、大根、オクラなど季節の野菜を組み合わせて材料にします。これはご飯との相性がよく、日本でいうお味噌汁のような存在となっています。

アチャール

アチャールはカレーの付け合せとしてよくトッピングされるインド風のピクルスです。日本ではご飯のお供に漬物がセットでついてくるように、インドでもアチャールが同じように食卓に欠かせない存在となっています。カレーでいうとらっきょや福神漬けと一緒ですね。
アチャールは野菜や果物を様々なスパイスや酢と一緒にマスタードオイルに漬け込んで作ります。もともとは農作物が不作だったとき、保存食として食べられていたのだそう。
使用される食材は、野菜ですと人参や大根、玉ねぎ、じゃがいも、たけのこ、キャベツ、れんこん、カリフラワーなど。果物だとマンゴー、ライム、レモンなど、ほかにはひよこ豆や梅など、バラエティーに富んだ素材が使われています。

アチャールは酸っぱさと辛さが不思議に交じり合った独特の味わいが特徴ですが、酸味が強いものや辛味が強いものなど色々あります。中でもマンゴーのチャツネは多くの人々から親しまれており、ヒンディー語では辛口にしたものをアームカアチャールと呼び、人気を呼んでいます。

ザワークラウト

ザワークラウトはドイツやフランスで親しまれているキャベツの漬物で、この地域では庶民の味として家庭の食卓によく並びます。その昔タタールという遊牧民がオーストリアに作り方を伝えたのが始まりだといわれています。

作り方は、縦に切ったキャベツをキャラウェイシード、ディルシードなどのスパイスと塩と一緒に漬け込み、白ワインを加えることもよくあります。

ザワークラウトと相性がいい料理は、ソーセージなどの肉料理。ザワークラウトのスパイスに使用されるキャラウェイシードには消化促進の効果があるため、油っこい肉料理にはぴったりの付け合せなのです。このほかザワークラウトの上にソーセージや豚肉を乗せて蒸したシュークルートガルニもドイツの代表的な料理のひとつ。乳酸発酵による独特の酸味を活かし、ロールキャベツやスープ、サンドイッチやホットドックにも利用されています。
またキャベツはビタミンUやビタミンC、ビタミンKなどを豊富に含んでいるため、風邪の予防や食欲不振、胃腸の荒れにも効果的な栄養価のある付け合せなのです。

レーズン

給食のドライカレーにレーズンが入っていた思い出はありませんか?
辛いものが苦手でも、レーズンが入っていれば味がマイルドになるから食べられる、という人がいますね。辛くて刺激のあるカレーにほのかな甘みを含んだレーズンは意外とマッチするんです。インドカレーはもちろん、欧風カレーにもよく合います。

レーズンの原産地はカリフォルニア。スペインの宣教師が、夏の暑い日差しですっかり水分の飛んでしまったぶどうをサンフランシスコに送ったところ、たちまち評判になったといいます。レーズンの歴史をさかのぼると、その昔木になったままで自然乾燥していたぶどうを偶然発見した人がいて、それから長い年月をかけてたくさんあるぶどうの種類の中からレーズンにぴったり合う種類を見つけ出したのでした。

レーズンは天日、もしくは人工的に乾燥させて作るドライフルーツです。糖分が多く含まれるためそのままでも充分甘みがありますが、 バターに練りこんでレーズンバターにしたり、ラム酒に漬け込んでラムレーズンにしてもとても美味。レーズンを使ったクッキーやパウンドケーキ、レーズンパンは年齢性別問わず人気の高い料理です。

またレーズンは鉄分、ミネラルやカルシウムといった栄養素も豊富。ポリフェノールや食物繊維も含まれています。貧血や疲労回復、さらにはガンの予防まで、舌だけでなく身体にも美味しい存在だといえるでしょう。

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