コリアンダー

久しぶりにカレーのスパイスをご紹介しましょう。
今回はコリアンダーです。コリアンダーは高さ80cmほどのセリ科の一年草で、原産地は地中海地方。日本ではコエンドロ、中国パセリなどとも呼ばれるそうです。

コリアンダーには随分昔から歴史があります。サンスクリットの書物や紀元前の医学書にはコリアンダーの効能や料理方法が記されていましたし、ツタンカーメン王の墳墓からも発見されています。古くから人々に利用されていたことが分かりますね。
その後はローマからヨーロッパ全土に広まり、アメリカには初めて持ち込まれたスパイスのひとつとして伝わりました。

スパイスとして使用するのは主に果実の部分で、葉は薬味として利用されています。主に東南アジアから東アジアで利用されています。果実をすりつぶすとレモンなどの柑橘系と、薬草や木のような苦味のある香りが混じったような独特の風味が出ます。香り成分はモノテルペン類のセルミンC10H16、デカナール。これは他にオールスパイスやドクダミにも含まれています。

カレーのスパイスとして利用する場合はやはり芳香づけが目的。独特の甘い風味がカレーをマイルドさを加えます。その他にも肉や卵、豆料理によく使用され、インド料理やタイ料理まで幅広く利用され親しまれています。

日本一カレーが好きな都道府県

日本で最もカレー好きな都道府県はどこでしょう?そんなことも分かってしまうのです。世の中には様々な調査があるもので、なんとカレールウの消費量を都道府県別に調査したものを見てしまいました。

平成16年度の総務省家計調査の都道府県県庁所在地の家計調査によると、カレールウの消費量、購入金額ともが1位だったのが鳥取市でした。さらに調べてみると、同市のカレールー消費量は03~05年の3年間の平均値では1位、04~06年の平均消費量でも1位と、平均して高い消費量を誇っているのです。

意外でしたか?理由は分かりませんが、どうやら鳥取県の方たちは他の都道府県の方よりもカレーがお好きなようです。

もちろん、あくまでも県庁所在地のみに限定した調査ですから参考程度にしかなりません。ただし、このような結果を受けて、鳥取ではカレー好きな県として観光アピールをしているそうです。
仙台市も負けてはいられません!皆様に美味しいカレーを食べていただく為に、我々も一層やる気が出てきました!

カレーの器

カレーの専門店やレストランのカレーは、取手がついたランプの形のようなポットに入って出てくることがあります。そして、これだけでカレーがぐっと高級に見えたり本格的に見えたりするから不思議です。
この器はカレーポット、グレービーポット、ソースポットなどの名称で呼ばれています。
グレービーとはローストビーフやミートローフに良く使われるソースのことです。
日本ではカレー用のポットというイメージが定着しているようですが、元々はイギリスで誕生し、グレービーソースをはじめ、その他様々なソースを入れるためのものとして使用されていました。

またソースをすくってかける、アクを取るような場合に使用するのがソースレードルです。
一般的なのは耐久性に優れたステンレス製ですが、軽くて持ちやすいアルミ製、木製のものもあります。木製のソースレードルはブナやオリーブの木などが材料に使われています。カレーを盛る時に木の香りがするなんて素敵ですよね。
形もおたま状のもの、鳥のクチバシのような形をしたものなど様々で、用途によって使い分けることが出来ます。

カレーをもう少し本格的に味わいたい気分になったら、こんな風に食器にこだわってみてはいかがでしょう。家庭で作ったいつものカレーも、家族や友達に「今日はなんだかおいしいね」と言ってもらえるかもしれません!

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