スパイス展示館

東京板橋区にスパイス神社・スパイス展示館というものがあります。
正式名称を鬼神社といい、青森県の弘前市に本祠を置く鬼を祀った神社です。なぜ鬼を祀った神社がスパイス神社と呼ばれるのでしょう?実はそのつながりはにんにくにあるのです。この地域では昔、村人が稲作の用水について悩んでいた時に鬼がやってきて、一晩で灌漑用の水路を作り人々を救ったという伝説が伝えられています。そんな鬼の好物がにんにくだと言われており、スパイス神社と呼ばれる由来となっています。
にんにくはガーリックパウダーとしてカレーのスパイスに使用されています。そこでガーリックパウダーを世間一般に広めたエスビー食品がこの縁を機に神社を分祠したというわけです。

またエスビー食品創業者の山崎峯次郎と社主であった山崎春栄は、カレーとスパイスの普及や研究に尽力し、会社の発展を支えてくれた人々や社会に成果を還元したい、という思いを抱いていました。この遺志を受け継ぎ、スパイスのさらなる普及を目的に、板橋工場ゆかりの地にスパイス展示館が設立されたのです。
さて、気になる展示館の中はどうなっているでしょうか。
1階には青森県から分祠された鬼神社が置かれ、創業者である山崎峯次郎と社主であった山崎春栄の銅像、会社年表や当時のパネル写真など、会社の歴史を振り返る資料が展示されています。そして2階に上ると世界中のスパイスがパネルと一緒に飾られている他、スパイスをパウダー状にするための製粉機やカレー粉の作り方の説明が語られた資料を見ることができ、スパイスとカレーに関する歴史や知識を得られる空間となっています。

神社ではお参りやおみくじも出来るそうですから、カレー好きを極めたい方、もっと美味しいカレーが作れるようになりたいなど、何かカレーにまつわる強い想いを抱いている方は、東京見物がてら足を運んでみてはいかがですか?

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