辛さの単位

カレーの魅力はその辛さにあるのではないしょうか。どなたにも好みの辛さがあると思いますが、その定義は人によってばらばらなのではないでしょうか。
しかし、実は辛さには単位があるのです。

名前はスコヴィル値と呼ばれ、唐辛子に含まれるカプサイシンの割合を示します。テキサス農業大学の化学者であるウィルバー・スコヴィル氏の名前をとって名づけられました。
数値を抽出するには、まず唐辛子をオイルに一晩漬け込んで辛味成分を抽出します。次に
砂糖水で抽出物を辛みがなくなるまで薄めていき、その時の倍率で値を割り出すのです。
同じ種類の食べ物であっても、育った場所の気候や土壌、系によってスコヴィル値には開きがあります。特にハバネロは辛さの幅が広く、その差は10倍~それ以上の場合もあるそうです。

それでは代表的な食べ物やソースのスコヴィル値を挙げてみましょう。

オールスパイス:100 – 500
カレーや各種ソースの香辛料として使われています。


タバスコソース:2500-5000
ピザやパスタにかけるお馴染みのあのソース。こうして見ると辛さはまだまだ序の口に思われます。


ハラペーニョ:2,500 - 8,000
メキシコが産地の青唐辛子です。


ハバネロ:100,000 - 350,000
肉料理や魚介類の料理に辛みづけとして使われます。


レッドサビナハバネロ:577,000
日本でブームとなった暴君ハバネロに使用されている唐辛子です。


ちなみに世界で一番辛いのはザ・ソースと呼ばれるソース。スコヴィル値は7,100,000
で、タバスコの2840倍の辛さだといわれています。想像がつきませんね。

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