ブーケガルニ

ブーケガルニとはフランス語で「香草の束」という意味を指す、ミックススパイスのひとつです。タイムやパセリ、セロリやローリエなど数種類の生のハーブを束ね、たこ糸で縛って作ります。乾燥させたスパイスを使用する場合は、袋詰めにします。

用途としてスープのストックや煮込み料理の風味付けには欠かせませんし、肉や魚などの臭み消しとしても一役買っています。もちろんカレーに入れてもグーです。

一般的には食用として利用されるブーケガルニですが、もともとハーブは香りの良さを活かしてポプリにしたり、フレッシュな場合は葉っぱの緑を楽しんだりもします。そのためブーケガルニもテーブルに飾ったり、プレゼントとして人に渡したりして楽しむこともあるようです。

ポーク

ポークとは豚肉のことをいいます。カレーにはポークカレーとしてよく登場しますね。豚肉は最も消費量の多い食肉で、牛肉の約3倍の消費量があるそうです。ちなみにイスラム教では豚は浮上なものとされているため、インドでは食を禁じられています。

豚肉は必須アミノ酸をバランスよく含んだ良質のタンパク質で、スタミナの元であるビタミンB1はなんと牛肉の10倍も含まれています。他にもビタミンAやビタミE、カリウムやリンなども摂取できる、栄養価の高い食肉です。

豚肉は7つの部位に分けられており、ヒレ、ロース、肩、肩ロース、バラ、もも、そともものとなっています。カレーに使用するなら、厚切りにしたばら肉がお勧めです。脂身と赤身が両方交じり合って層を作っているので、しばらく煮込んでも肉がぱさつくことがないからです。またシチューに使われる角切り肉は、歯ごたえのあるジューシーな肉の食感を楽しみたいときに向いています。
調理上の注意点をあげるなら、煮込むとアクが多く出るため、こまめに取り除くようにするといいでしょう。

カレーのインターネット宅配

ネットの普及に伴い、近年色々な商品を通販で購入することができるようになりました。配送時の気温や湿度、振動による崩れなどが気になる食品も、包装や保存剤・保冷剤をしっかりすることで安心して注文できるようになっています。

もちろんカレーも通販の主力商品のひとつとして、連日人気が殺到しているようです。レトルトからルー、スパイスセットまで様々な形態で販売されており、カレー専門店のシェフが作るカレーのレトルトパックや地域限定のバラエティ豊かなカレー、本場インドで調合されたカレースパイスなどなど、スーパーでは手に入らないような商品を購入できる点がなんといっても魅力です。

価格は商品によって様々で何千円するようなものもありますが、送料無料サービスや一定金額以上を購入することで割引できるサービスなどお得情報がある場合はしっかり利用しましょう。いつもお中元やお歳暮に贈るものが決まっていたり、プレゼントを迷っているとき、通販を利用して美味しいカレーを贈ってみるのもいいかもしれませんね。

ディル

ディルは細くて繊細な葉や茎が特徴のセリ科の植物です。地中海地方を原産とし、主にドイツやイギリスで生産されています。

語源をさかのぼると「穏やか、なだめる」という意味のノルウェー語「dilia」に由来しており、その名の通り幸運をもたらす植物と考えられており、女の呪いから実を守るお守りとして使用されていたというエピソードも残っています。

ディルの葉には爽やかな清涼感があり、種子には舌がピリッとするような辛みがあります。
料理にはピクルスやサラダ、スープに使用されるほか、魚との相性がいいため、マリネや焼き魚にも重宝されています。またパンやクッキーなどの焼き菓子の生地に混ぜ込んでも風味が効いて美味しさがアップするのでお勧めです。

ディルには神経を落ち着けたり消化を助ける鎮静作用があります。そのためお茶にして夜泣きをする赤ちゃんに飲ませたり、心身ともに弱っている入院患者にディルの入った飲み物を出すこともあるそうです。

ポメグラネート

ポメグラネードは日本でザクロと呼ばれる、亜熱帯地方を原産とするザクロ科の落葉樹です。オレンジがかった赤い実が美しく、鑑賞用として昔から人々に愛されてきました。

種類によって酸味が強いものや甘みの強いものがありますが、ほのかに甘酸っぱい外種皮はすりつぶしてチャツネやカレーに酸味料として使用されています。もちろん生食でもいけますし、ジュースの原料や、シュガーシロップにザクロの風味をつけたグレナデンシロップはカクテルに欠かせません。また、種子は中近東やイランでサラダの付け合せやデザートにも用いられています。

ザクロはクエン酸やカリウムなど、ミネラルやビタミンが豊富です。また女性特有のホルモンであるエストロゲンが種子の部分に含まれていて、美容や更年期障害に効果があるといわれています。ただし女性ホルモンにまつわる疾患を患う可能性のある方は、採りすぎると乳ガンや子宮ガン発症につながることもあるため注意しましょう。

ミント

ミントはシソ科ハッカ属の多年草で、名前の由来はギリシャ神話に出てくる妖精ミンテから来ています。原産地は地中海沿岸で、主な産地はアメリカやイギリス、フランスなどです。

ミントにはペパーミント、スペアミント、和種のクールミントの3種類があります。
ペパーミントはスカッとした清涼感があり、葉が丸いという特徴があります。またクールミントはペパーミントと同様メントールの含有量が多く、清涼感のある強い香りが特徴です。これらはチョコレートやフルーツパイ、キャンディなど甘い菓子類と相性がいいほか、歯磨き粉の原料として使用されていることも有名です。
スペアミントはペパーミントほど香りが強くなく、甘い香りがあります。羊や鴨など癖のある肉料理、またトマトやナスなど夏野菜を使った料理に最適です。

ミントは吐き気や消化不良の症状、気管支炎などに効き目があり、医薬品の材料として使用されています。またアロマオイルやハーブティーにして、不眠症や神経症の解消に役立てることもあります。

フライドガーリック

フライドガーリックとはみじん切りにしたにんにくを油で揚げた調味料のことです。(まるごと揚げる場合もあります。)もともと香りが高く香ばしさがウリのにんにくですが、油で揚げることでさらに豊かな風味を引き出すことができます。また味が濃厚になり、カリッとした食感が楽しめるようにもなるという、通常のにんにくがさらにパワーアップしたものだといえるでしょう。ちなみに薄くスライスしたものはにんにくチップと呼ばれていますが、味や風味はフライドガーリックと同様となっています。

カレーとフライドガーリックは相性が抜群!特にまろやかでコクのある欧風カレーにはぴったりのお勧めの付け合せです。

カレーのほかにはチャーハンや餃子などの中華料理、ガーリックトーストやサラダ、パスタなどによく合います。なんとなく味が薄い、何か物足りない・・そんな時料理に少量加えるだけでぐっと美味しさがアップする、優秀な調味料なのです。

レモングラス

原産地は熱帯アジアで、現在はアフリカ・南アメリカ・オーストラリアなどでも生産されています。イネ科、オガルカヤ属に属する多年生のハーブで、見た目はススキのように背が高く、ねぎにも似ています。シトラールという成分が含まれており、レモンのような香りや風味があるのが特徴です。生のまま使用してもいいですし、乾燥させてパウダー状になったものがビンに入って売られていたりします。

葉をそのまま利用する場合は、みじん切りにして肉料理にまぶしたり、魚と一緒にアルミに包んでホイル焼きにすると風味づけになります。スープやカレーなどに使用する時はパウダーを他のスパイスや調味料と合わせて入れます。また、レモングラスは主にタイ料理やエスニック料理に欠かせないスパイスです。タイの代表的な料理、トム・ヤム・クンには葉を薄くスライスし、スープを煮出すのに使用したりします。
さっぱりしているため、特に鶏肉や魚、シーフードとの相性がいいのです。

気になる効能ですが、解熱や体を温めて発汗を作用があるため、風邪や頭痛、ストレスを解消したい時などにおススメです。

カリフラワー

カリフラワーはアブラナ科アブラナ属の野菜で、ブロッコリーの仲間です。花野菜、花キャベツという和名でも呼ばれています。
見た目はブロッコリーに形が似ていますが、色はきれいな乳白色なのが特徴。地中海地方を原産とし、日本へは明治時代に伝えられ、初冬から春先にかけて旬の時期を迎えます。

食用にするのは未発達のつぼみである花蕾(からい)の部分。ほんのり甘味のある味で、茹でてマヨネーズをつけて食べる方法がポピュラーですね。このほかスープに入れたり、グラタン、炒め物、ピクルスにするのもお勧めです。カレーに使用する際は、じゃがいもやにんじんなどと同じようにひとつの具として直接カレーに加えてもいいですし、先に挙げた料理にカレー粉を加えてカレー風味にするレシピも人気があります。またしょう油を加えて煮込んで和風にしてみても美味しいですし、色々なアレンジが楽しめるところもカリフラワーの魅力だといえるでしょう。

栄養はビタミンCが豊富で、ブロッコリーと比べても茹でた場合のビタミンCの損失が少ないという特徴があります。食物繊維もたっぷり含まれているので、腸の中をキレイに掃除し便通をよくする効果も期待できます。

イタリア風カレー

イタリアといえばトマトを使った料理が有名ですね。実はカレーもトマトソースやトマトスープがベースになっているんです。

イタリアには元々スープ料理の文化があり、唐辛子などの香辛料を使った辛口の料理も昔から人々に親しまれてきました。特に有名なのは、私たちもパスタなどでおなじみのアラビアータ。これは唐辛子を利かせたトマトソースのことで、トマト、ナス、ズッキーニなどの野菜、魚介類といった食材を使って様々な料理が作られています。その激辛ぶりがまるで怒っているようだということから、イタリア語で「怒り」という意味のアラビアータという名前がつけられたのだそうです。

このアラビアータとカレー粉、そのほかのスパイスやハーブをブレンドしてトマトやベーコンなどの具材を煮込んだものがイタリア風のカレーです。また魚介類をトマトベースで煮込んだスープ、ズッパ・ディ・ペッシェに唐辛子やスパイスを加えて煮込んだカレー風の料理も、イタリア人の間では広く親しまれています。

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