どんな食材にも合うカレーですが、そういえば魚のカレーはあまり見かけたことがありませんね。海の幸を使ったシーフードカレーもありますが、具材は魚というよりイカやえび、貝類がメインです。

ところがインドやバングラディシュなどの南アジア地方では、肉と同様に魚を使ったカレーが日常的に食されています。これらの国々は海に面しているため、豊富に採れる魚介類は人々にこよなく愛される身近な食料源。カレーの材料としても定番なのです。日本も海に囲まれた島国ですが、魚をカレーに入れるという発想は定着しなかったのだといいます。ちょっぴり残念ですね。

特に、教科書に「ベンガル人は米と魚でできている」と書かれるほど魚と米を愛するバングラディシュでは、魚カレーが国の看板料理であり、とてもポピュラーな存在になっています。またシンガポールではフィッシュ・ヘッド・カレーと呼ばれる、魚の頭を煮込んだカレーが名物です。なじみのない人が初めて見ると大変驚きますが、スパイシーな辛さと魚のダシがうまくマッチしたコクのある味わいで、食べる人をやみつきにさせる美味しさなのだそう。また日本でも、味が淡白な白身魚のカレーはレシピも多数出ていて人気があります。気になるのは魚特有の臭みですが、身を十分に洗う、油でからっと揚げ、臭み消しの効果があるスパイスを使う、などの方法で臭みを消すことができますので、ご安心ください。

この記事へのコメント

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)