カレープラント

カレーは様々にブレンドしたスパイスやルウを使って作られます。しかし元々カレーそっくりの香りがするハーブがあるのです。その名をカレープラントといいます。

カレープラントは地中海沿岸を原産とするキク科の多年草の一種です。丸く小さな黄色い花と銀灰色の葉が可憐で、ドライフラワーや切り花などの鑑賞用として人気があります。

名前の由来はもちろん花や葉や茎からカレーの香りがすることにありますが、実はカレー粉の材料には使用されているわけではありません。葉を生のまま食べると胃腸が弱くなってしまうなど、残念ながら直接食用に使うには適さないのです。

その香りの威力を活かし、主にラム肉や魚など臭みのある食材を煮込む場合に消臭効果の意味を込めて利用されるのが一般的です。シチューや蒸した野菜料理などをほのかにカレー風味に仕立てたい時などにも使われます。大量に加えて煮込むと逆にハーブの香りがきつくなってしまったり苦味が出てしまうため、ハーブの1節を料理が完成する直前にさっと入れ、すばやく取り出すのがコツです。
またカレープラントの葉や茎は、火を通すと彩りのよい緑色になるため、料理に添えて鮮やかさをプラスするのに使うのもお勧めです。

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