クチナシ

クチナシは東アジア一帯の山野に広く分布するアカネ科クチナシ属の常緑樹です。
語源は果実が熟してもなかなか割れないことから、「口無し」という意味でとらえられていったことに由来するそうです。別名サンサシとも呼ばれています。
日本では主に本州から南にかけて自生し、外国では中国やフィリピンも主要な産地。強い芳香を放つ純白の花をつけ、赤黄色の果実を実らせます。

果実は漢方薬で山梔子と呼ばれ、消炎や利尿効果を期待することが出来ます。また捻挫をした時は粉状にして湿布にしたり、止血剤として活用します。

園芸用としても人気がありますが、料理には果実を乾燥させて、着色料として利用します。
栗きんとんやサツマイモ、和菓子を黄色く色づけたい時に、熱湯で煎じて色を抽出した液体に素材を漬けたり、生地に混ぜたりします。
なんだか秋になると重宝されそうなスパイスですね。

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