サウジアラビアのカレー

サウジアラビアではルビエという、日本でいえばハヤシライスに似たエスニック料理があります。本来中東地域の食文化にとってスープ料理や煮込み料理はなじみの薄い存在であるため、現地ではルビエがカレーだと認識されているわけではありません。しかし見た目がカレーに似ていたり、スパイスを使用していることから、日本ではサウジアラビア風カレーと考えてもいいのでは、という見方もあるのです。

ルビエはひよこ豆やインゲン豆に黒胡椒、オリーブオイル、レモン汁、スパイスを加え、トマトをすりつぶして作ったソースでぐつぐつ煮込みます。カレーと比べると辛さよりも酸味が強く、口当たりがさっぱりしているのが特徴です。ライスのほか、ピタパン、肉や野菜をパイ生地で包んだ揚げ春巻きのようなものなどが付け合わせとなって一緒に出されます。春巻きと一緒に食べるカレーとは一体どんな感じなのでしょう。この辺りが日本にはない、サウジアラビアならではの食文化ですね。

ホタテ

ホタテは二枚貝の一種で、殻が開いた状態が船の帆が立っているように見える、ということで帆立と名づけられました。
ホタテはオホーツク海から東北地方にかけ、浅瀬の砂底に生息しています。自然に生息しているもののほか、養殖もさかんに行われています。旬の時期は冬ですが、冷凍製のものであれば一年を通して食べることができます。

真ん中の一番大きな身の部分を貝柱といい、貝柱の回りのヒダ状の部分をヒモといいます。生のまま刺身で食べても美味しいですし、バターと相性がいいのでバター醤油焼きにしたり、シチューや炊き込みご飯の具に使われたりします。

鮮度のいいホタテを見分けるポイントを挙げると、殻にさわると反応してすぐ閉じてしまうものは活きのいい証拠。殻が剥いてある状態なら、色がつややかで身が引き締まっているものが新鮮です。

ホタテをカレーに使う場合は、バターで焼いたホタテとその他の具材に生クリームを加えてホワイトカレーにしたり、海老などの魚介類と一緒にシーフードカレーの具として使用されることが多いようです。

タンパク質やビタミンが豊富で、カルシウムや鉄分などのミネラルも多く含むホタテは、栄養面でも優秀。糖尿病や動脈硬化を防止する働きのある魚介類特有のタウリンも豊富で、海の代表的なヘルシー食材のひとつだと言えるでしょう。

アチャール

アチャールはカレーの付け合せとしてよくトッピングされるインド風のピクルスです。日本ではご飯のお供に漬物がセットでついてくるように、インドでもアチャールが同じように食卓に欠かせない存在となっています。カレーでいうとらっきょや福神漬けと一緒ですね。
アチャールは野菜や果物を様々なスパイスや酢と一緒にマスタードオイルに漬け込んで作ります。もともとは農作物が不作だったとき、保存食として食べられていたのだそう。
使用される食材は、野菜ですと人参や大根、玉ねぎ、じゃがいも、たけのこ、キャベツ、れんこん、カリフラワーなど。果物だとマンゴー、ライム、レモンなど、ほかにはひよこ豆や梅など、バラエティーに富んだ素材が使われています。

アチャールは酸っぱさと辛さが不思議に交じり合った独特の味わいが特徴ですが、酸味が強いものや辛味が強いものなど色々あります。中でもマンゴーのチャツネは多くの人々から親しまれており、ヒンディー語では辛口にしたものをアームカアチャールと呼び、人気を呼んでいます。

メキシコのカレー

メキシコはハバネロやハラペーニョの原産地で、唐辛子をベースにした辛い料理がポピュラーです。タコスやブリトーなど日本でも親しみのある料理のほか、香辛料をふんだんに使った激辛料理もたくさん存在します。

しかし、実はメキシコにはカレー文化というものは根付いていません。そのため現地の人々がカレーと呼ぶような料理はないのですが、日本人から見てカレーに似た煮込み料理ならばバラエティ豊かに存在しているのです。

例えばサルサソースをベースにスパイスを加え、トマトや牛肉をことこと煮込んだものや、グリーンカレーのような料理があります。またモレソースという、なんとチョコレートを使ったソースを使った料理もあるのです。チョコレートといっても使用するのは甘味のないもので、ほかに数種類の唐辛子、トマト、たまねぎ、ナッツなどがソースの材料となります。これを鶏肉と一緒に煮込み、茶色くなった料理をライスの上にかけて完成。見た目はほとんどカレーと一緒です。

ちなみにメキシコでは、マンゴーやパパイヤなどのフルーツにもスパイスをふりかけて食べる習慣があります。スパイシーなメキシコ風カレーとデザートで、メキシコ気分を味わうのも楽しそうですね。

マスタード

マスタードは別名セイヨウカラシという、黄色く小さい花をつけるアブラナ科の一年草です。日本ではカラシと呼んでいます。ホワイト、ブラック、ブラウンの3つの種類があり、それぞれヨーロッパや北アメリカ/インド/南ヨーロッパを原産とします。

ホワイトマスタードはあまり辛みがなく、穏やか旨みがするのが特徴です。ピクルスを作るのにスパイスとして使います。
反対にブラックマスタードは刺激が強く、ツンと鼻につくような辛さがあります。一度に口に入れると辛くて涙が流れるほどの威力があり、TVでは罰ゲームで大量のマスタードを入れた食べ物を食べる・・なんて光景が見られることも。
ブラウンマスタードは日本では和がらしとして親しまれており、おでんなどの薬味やからし漬けとして日常よく使われていますね。また南インドでは香り付けとして民族料理に欠かせない存在で、油で炒めてから香ばしさを演出します。

スパイスに利用するのは種子の部分です。ホールのまま使ってもいいですし、さやが熟したら乾燥させ、種を取り出して粉末にしたもの、さらに粉末に水を加えて練り、ペースト状にしたものがチューブに入って店頭で売られています。和風・洋風を選ばず身近に使える所が魅力のスパイスです。