トルコのカレー
トルコ料理はフランス料理(イタリアと合わせて西洋料理)、中華料理に並ぶもうひとつの世界3大料理といわれています。トマト・玉ねぎなどの野菜をふんだんに使うのが特徴で、煮込み料理が多いようです。また、トルコ料理といえばベースにヨーグルトを使用することが有名、どんな家庭料理にも入っているといえるぐらい一般的に使われています。さわやかでさっぱりした酸味がトルコ料理のテイストです。
さて、トルコのカレーですが、やはり野菜とヨーグルトが基本になります。スパイスは控えめにし、食材の旨みやコクを引き出して仕上げるのがポイントです。たまねぎやにんじんはしんなりするまで炒めたり、すりおろしたりして、丁寧に下ごしらえします。野菜以外には、豆やラム肉などがトルコカレーと相性がよく、好んで使われます。
ちなみにカレーと一緒に飲む飲み物として、紅茶や珈琲にミルクを加えた乳飲料がよく出されます。トルコ人は元々紅茶が好きで、カレーのような辛みの強い食べ物を食べる際、辛さをやわらげるための工夫として飲み出したのだといわれています。
トルコ風のカレーをいただくと、なんだか心も体もほっと落ち着きそうですね。
仙台七夕
仙台のお祭りと言えばやはり仙台七夕でしょうか。
仙台七夕の始まりは、伊達政宗の時代までさかのぼると言う説があります。仙台藩婦女の文化向上が主目的だったとの事ですが、実はハッキリしていません。ともかく七夕の風習は江戸時代からあったと言われます。
現在のような大きな七夕飾りを作るようになったのは、大正から昭和にかけての不景気の時代だったと言います。不景気で閑散としてしまった商店街に人を呼ぼうとして作ったの始まり。当時は珍しい大きな七夕飾りの見物に多くの人が訪れ、商店街が大いに賑わい、景気回復に一役買ったと言われています。
その後、高度成長期には東北3大祭りに数えられ、全国に知られるようになりました。そうして、県外の旅行客が多数訪れる祭りへと変化していき、現在では前夜祭を含めた人出が250万人を超えるまでなっています。
ペッパー
日本ではコショウ(胡椒)としてお馴染みのペッパーは、下味をつけたり味を調えたり、どんな料理でも大活躍する調味料。最も身近なスパイスのひとつではないでしょうか。もちろん、カレーを作る時にも使われることがあります。
ペッパーはコショウ目コショウ科のつる科の植物。ブドウのように房状になった果実部分をスパイスとして使用します。原産地はインドで、主にアジアの熱帯地方で育成されています。
ペッパーの種類にはブラックペッパー、ホワイトペッパーのほかピンクペッパー、グリーンペッパーなるものもありますが、カレーによく使われるのはブラックペッパーとホワイトペッパー。この2つは同じ果実を加工して作られるのですが、どの時期に収穫するか、収穫後の後処理をどうするかによって異なる色や風味に仕上がるのです。
ブラックペッパーは、実が青く未熟な状態で収穫し、山積みにして発酵させ、天日干しにして色が黒くなるまで乾燥させます。皮の部分に香り成分がふくまれていて、風味も強いのが特徴です。牛肉など肉料理との相性がいいですね。
またホワイトペッパーは果実が黄緑色になり、完熟してまばらに赤みを帯びてきた頃に摘み取ります。袋に入れた果実を数日間水に浸し、やわらかくなった皮をむいて天日干しにします。こちらはブラックペッパーよりもマイルドで上品な香りがするため、魚料理によく合います。
カレーのスパイスに使う時は、ピリッと強い刺激が欲しい場合はブラックペッパー、反対に味をまろやかに調えたい場合などはホワイトペッパーを、それぞれ使い分けてみてください。
カレーとクラーク博士
「少年よ、大志をいだけ」の名言で有名なクラーク博士ですが、実はライスカレーと関わりの深い人物としても有名です。
クラーク博士は札幌農学校の教師で、生徒に飲酒を禁止させたり毎日賛美歌を歌わせたりと、“道徳教育に熱心なジェントルマン”といった存在でした。
はるばる外国からやってきたクラーク博士は、日本の子供たちが貧相な体つきをしていることが気にかかりました。その原因が日本人は米ばかり食べていることにあると思った博士は、タンパク質のある食事を摂らせようとメニューを洋食にシフトさせることにしたのです。
そこで出されたのが「主食はパンを推奨する、そしてライスカレー以外の米飯は全面禁止する」という規則。
なぜライスカレーはいいの?と疑問に思うのではないでしょうか。カレーならほかの具材からタンパク質を摂取することができますし、日本人が主食として好む米を全く食べられないのもかわいそうだという理由からそうなったといいます。また、当時は米が高価だったため、毎日の食事でご飯を炊くだけの米を買えなかったことも関係しているようです。
クラーク博士とカレーに関する文献には様々なものが残っていますが、古いものでは『恵迪寮史(けいてきりょうし)』が有名です。これには札幌農学校ではパンを推奨し、カレー以外の米飯が禁じられていたという一連の話が記されています。また『新北海道通信使』という文献には、何と一日おきにカレーが出されていたという記録が残っています。現在の私たちより頻繁に食べていたことになるのですから驚きですね。
ちなみにライスカレーと呼ばれるようになったいわれには、「ご飯」よりも「ライス」の方がハイカラな響きだから、という説や、クラーク博士が名づけ親ではないか、とする説があります。しかし、博士が日本に来訪する前に記された公文書には、ライスカレーという意味の「タイスカレイ」という言葉が使われており、真相ははっきりしていません。
何はともあれ、クラーク博士が少年たちをカレーで育てたことは事実です。
少年が大志を抱くには、原動力としてカレーのような栄養のたっぷり入った食事が必要なのかもしれませんね。
シーフードカレー
イカやエビ、タコなどの魚介類を使ったシーフードカレーは、たっぷり入った海の幸とヘルシーさが人気の秘訣です。
カレーに相性がいいといわれている具材といえばエビ、アサリ、タコ、イカ、貝、ホタテなど。これら魚介類にはタウリンという旨み成分が含まれているため、肉や野菜のカレーでは出せない独特の味わいをカレーにもたらしてくれます。
また、タウリンは高血圧や動脈硬化の予防、血液中の中性脂肪を減らす作用などがあるといわれており、栄養面でも体を助ける効果をたくさん持っている嬉しい成分です。
さらに魚介類にはタンパク質やミネラルが豊富に含まれています。タンパク質は資質、炭水化物に並ぶ三大栄養素で、筋肉の元となり体をつくる上で欠かせない存在です。
そして体のバランスを整える働きを持つのがナトリウムやカルシウム、鉄や銅などのミネラルです。ミネラルは骨や歯の成分となったり、ホルモンや神経のバランスを整えたりしてくれます。
ローカロリーで体に優しい様々な効果が期待できる魚介類は、健康にいいものを食べたい人や「最近太り気味で・・・」という人にとても嬉しい食材なのです。
ちなみに、日本人は1年間に1人当たり約60 kgに相当する量の魚介類を食べているといわれています。これは世界で5番目に多い消費量です。日本は周囲を海に囲まれていますから、身近な食材として魚介類は昔から大切な食料源だったようです。
- 2010/03/09 13:51
- ○○カレー、カレー△△
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