カレーとらっきょう

カレーに合う付け合わせのひとつとして挙げられるのがらっきょうです。らっきょうは塩漬けや甘酢漬けの状態で店頭に売られており、カリッとした食感と鼻にツンとすっぱさが届く独特の香りに食欲をそそられます。

らっきょうは中国原産のユリ科の多年草。元々は薬用植物として平安時代に日本に伝わりました。今では漬物としてカレーやご飯のお供として食卓に並びますが、江戸時代からは野菜として栽培されていたそうです。
「畑の薬」と称されるほどの様々な効能を持つらっきょうですが、特に注目したいのはアリシン(硫化アリル)と呼ばれる成分です。アリシンはビタミンB1の吸収をよくする働きを持っているため、ビタミンB1を含む食材と一緒に食べると効果的に栄養を摂取することが出来るのです。そして、カレーの肉でよく使われる豚肉にはビタミンB1がたっぷり含まれています。ビタミンB1は疲労回復や夏バテに効くため、夏の暑い時期に好んで食べられるカレーの付け合せにはやはり相性がいいといえますね。

らっきょうはこれからの初夏~夏場が旬です。自分で酢漬けにするなら、ツヤっぽくかたさがあり、芽が青くないものを選びましょう。買ったらその日のうちに手早く水洗いし、酢漬けにしてしまうのが長くおいしく保存できるポイントです。

カレーとヨーグルト

カレーとヨーグルト、2つの名前を聞いたときにあまりピンとこないかもしれませんが、この2つは意外と色々な部分で縁のある組み合わせです。

例えば、ヨーグルトには肉を柔らかくする作用があることをご存知でしょうか?
ヨーグルトには乳酸菌が含まれているのですが、この乳酸菌は肉の筋繊維をほぐして細胞やコラーゲンの水分を膨張させる働きを持っています。すると肉が水分をたっぷり含んだ状態になり、ジューシーでやわらかい肉質に変化するため、カレーや肉料理で調理する前に一手間かけることが多いのです。ちなみに、豚肉、鶏肉、牛肉、種類問わずどんな肉でも変わらない効果が期待できます。また鮭や鰤などの魚も同じように柔らかくすることができるので、ヨーグルトでさまざまなカレーの素材を美味しく味わうことが出来ますよ。

またカレーに直接ヨーグルトを加えヨーグルト風味に仕立てたカレーもありますね。
少し酸味の効いたヨーグルトはカレーに溶け込むと風味のアクセントになりますし、スパイスの辛さを和らげて全体をまろやかにしてくれます。また栄養面でもカルシウムや乳酸菌が腸を整え、骨を丈夫にしてくれるという嬉しい効果も。

単純に食後のデザートとしていただいでも美味しいですね。さっぱりして口直しにぴったりです。

カレーの保存方法

一度に大量のカレーを作りすぎてしまった場合に、余ったカレーはどのように保存していますか?長持ちさせることを考えると一番いい方法はやはり冷凍保存だと思います。

冷凍保存の良さは数週間から数ヶ月といった長期間でも保存が可能なこと。使いたいときはレンジで解凍したり、冷蔵庫に移して自然解凍させておいたりすればすぐに食べられる状態に戻すことができる手軽さも魅力ですね。

しかし一度冷凍保存すると、作りたての頃の絶妙なスパイスの効き方や微妙な味わいが損なわれてしまいます。作ったままの味や風味をそのまま保つことは、様々な方法を試してもなかなか難しいようです。

これにはいくつかの原因が考えられます。
例えばカレーを容器に入れる時、外の空気に触れるような条件で保存すると油が劣化してしまう恐れがあります。これは冷凍ヤケと呼ばれる現象です。
また冷凍することによって、スパイスの成分のうち辛み成分だけが残り、カレーにとって命ともいえる香り成分が失われてしまいます。この風味が薄れることで、作りたてのカレーと比べると物足りなさを感じてしまうのです。

また家庭用の冷蔵庫は中に入れたものが完全に凍結するまで時間がかかります。するとカレーに含まれる水分が氷の結晶になる過程で、でんぷん質が破壊されて食感がなくなってしまうことがあるようです。

こういった冷凍保存による味の劣化を少しでも防止するには、カレーを容器に入れる際にできるだけ空気に触れないように工夫し、温め直す時には再度スパイスを加えて香りづけを行うといいでしょう。

ホワイトカレー

以前北海道発祥のカレーとしてスープカレーをご紹介したことがありましたが、実は他にも北海道が発祥地のカレーが存在するのです。ご存知でしたか?

それがクリームソースをベースにして作られるホワイトカレー。通常カレーと言えばターメリックやウコンの色である黄色がトレードマークですが、ホワイトカレーはその名の通り真っ白な色をしています。他の色の香辛料を使用しているため、一見クリームシチューと見分けがつかなくなるような白いカレーが出来上がるのです。
クリームシチューと区別するため、あるいはソースの白を引き立たせるために、ご飯は黄色いサフランライスを炊いて色にアクセントをつけることが多いようです。

ホワイトカレーがメディアに取りあげられるようになったのにはきっかけがあります。
ホワイトカレーの考案者が札幌ドームでカレーを販売した際、白い色が白星、つまりゲームに勝利するという縁起物になるという事でじわじわ人気を呼び、一気にブレイクすることになりました。

肝心の味ですが、見た目程甘くはなく食べると予想以上にスパイシー。それでいてクリームソースが辛さを和らげ味をマイルドに仕立ててくれます。
作り方は普通のカレーを作る場合とほぼ同じですが、仕上げに牛乳をいれるのがポイント。材料には野菜や生クリームなど地元の素材をふんだんに使用しており、ご当地カレーとして定着しつつある注目メニューです。

ドライカレー

通常の液体状のカレーとドライカレーの美味しさは、また違ったおいしさがあるものです。

ドライカレーにはミートソースタイプのものと、ピラフタイプのものがあります。
ミートソースタイプのドライカレーはひき肉と細かく刻んだ野菜を炒め、カレールウやカレー粉を入れて煮詰めて作ります。ひき肉は豚・牛・鶏などを好みのひき肉を使用し、野菜は玉ねぎ・パプリカ・にんじん・なすなどをみじん切りにしたものを投入。食材のバランスが取れていれば様々な野菜を入れてもおいしく仕上がります。
ちなみに日本のミートソース風ドライカレーの歴史は明治時代までさかのぼります。明治末期から大正初期に三島丸という日本郵船の客船がヨーロッパ航路を運航していました。その船に乗っていた日本人コックがカレーを日本風にアレンジし、ドライ・カリーという名で食堂のメニューに出したのが始まりだと言われています。

もうひとつがピラフタイプのドライカレー。カレーチャーハン・カレーピラフとも呼ばれています。ライス自体にカレー粉で味つけをするので、上にカレーをかけるわけではありません。米粒の黄色がカラフルで見た目にもおいしい所がまた魅力です。

ドライカレーのルーツはパキスタン、インドなど中東アジア地方です。この地方ではもともと日常でカレー料理がよく出されるのですが、ドライカレーは休日や祭日に食べる、とっておきの料理なのだそうですよ。

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